自分が講師になって人に教えたい・・・こんな夢を持っている人、結構いるようです。講師経験を持つことで、ITエンジニアの通常業務では経験できない、自分の付加価値を上げることができます。
でも、人前で話すことがあまり得意ではないし、そんな経験を積むことができる場がない・・・
そんなお悩みを持っている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。今回のノウハウは、実際に私が1日16万円の有料講習の講師になった経験をもとに、具体的なステップアップ方法を手順化してみました。ITエンジニアとして講師を目指す方は、参考にしていただけると嬉しいです。
こんな人におすすめ
- 講師をやってみたいけど初めてなのでやり方がわからない
- 普段やったことがないので人前でうまくしゃべれるかがわからない
- 有料講習の講師になるまでのステップアップのやり方がわからない
- フリーランスで普段のクライアントワーク以外の仕事がほしい
未経験でも大丈夫!ITエンジニアの講師になるための手順
それでは、未経験者がITエンジニアの講師になるための手順について説明します。
- 手順1:社内勉強会の講師→まずは始める
- 手順2:社外勉強会のライトニングトーク(LT)→社外の人に話す
- 手順3:勉強会の講師(サブ講師もあり) →講師経験を積む
- 有料の講師にチャレンジ
それでは、順を追ってみていきたいと思います。
ITエンジニアの講師になるための手順1:社内勉強会の講師
なんでもそうですが、場数を踏むことが大切です。そのためには、ハードルを低く設定して、とにかくやってみることをおすすめします。
まず最初におすすめするのは社内の勉強会です。自社の社員に声をかけ、社内勉強会の開催を企画してみましょう。社内のメンバーであれば、うまくしゃべれなくても、恥ずかしい思いは少なくて済みます。
内容はなんでもOKです。
- 普段やっている言語
- 自分で勉強していること
- (状況によっては)はまっている趣味
など、自分の知識がある分野や興味のある分野であれば、ハードルは下がると思います。
資料も、就業時間外で作るようにしましょう。就業時間で作ったものは、会社の資産となるため、個人で流用することが難しくなってきます。
また、別の側面として、勉強会を開催することで、会社としては、社員教育の側面や、採用のアピールにも利用できるため、あなたの評価は爆上がりです。
もし、勉強会を開催してしばらくしても、採用でアピールするそぶりがなければ、ぜひ提案してみてください。社外の人から見ると、社内勉強会が開催されているというのは求職者にとって大きなポイントの一つだったりします。
ITエンジニアの講師になるための手順2:社外勉強会のライトニングトーク(LT)
次のステップとしては、外部勉強会のライトニングトーク(LT)です。ライトニングトークとは、あるお題(自分で決めることがしばしば)に対して5~10分でトークをするというものです。
PPTなどを使った簡単な資料を用意し、それに沿って説明するのが一般的です。とは言っても、10分だとしても、資料としては4枚もあれば十分です。自己紹介を含めると、4枚でも1枚2.5分、やってみるとあっという間です。
何を話せばいいの?悩まれるかもしれませんが、すでにネタは仕込み済みです。社内勉強会でやった内容を凝縮すればよいのです。もしかしたら社内勉強会を開催してみた、なんてネタも、社内勉強会をやったことがない人にとってはとても興味深い内容となります。実際に社内勉強会を開催してみた、というネタをLTで話していた方もいらっしゃいました。
心理的なハードルを下げるコツとしては「初心者歓迎」を上げているLTを探すことです。初めてはだれしも緊張しますが、だれしも通る道です。暖かく見守ってくれるので、遠慮なく失敗しましょう!
ITエンジニアの講師になるための手順3:勉強会の講師(サブ講師もあり)
LTで社外の人としゃべることになれたら、次は無料の勉強会の講師をしてみましょう。ここはすこしハードルが上がります。講師を募集しているところはどこか?や、資料はどうすればいいか?など、やるべきことが増えます。
しかし、LTに参加しているので、比較的容易にこの壁を乗り越えることができます。まず、講師の募集ですが、LT開催者や参加者に聞いてしまいましょう。経験上、講師を求めている方にあたることがしばしばあります。いきなりの自信がない、ということであれば、講師のサポートをやらせてほしい(サブ講師)という相談をしてもよいと思います。サブ講師であれば、講師の人の話し方や資料の作り方を勉強できるので、慎重派の方におすすめです。
一人で講師を行う場合、資料が問題になりますが、社内勉強会で使ったものをそのまま利用する、というのも悪くないでしょう。ただし、あとから会社と揉めないためにも、上司に一言断りを入れておくことをおすすめします。就業時間内に作ったものでなく、業務上の機密情報やノウハウがなければ、特にNGはないと思います。
有料の講師にチャレンジ!
さて、ここまで実績を作ればお金をいただいて講師を行うこともできるようになります。
- Connpassなどで参加費1000円ぐらいで募集をかけてみる
- 知り合いの方から依頼を受けてみる
- 企業の求人に募集してみる
など、今までの経験と人脈があれば実現可能だと思います。副業としても所得を増やすかもしれないので、ぜひチャレンジしてみてください!
まとめ
今回は、ITエンジニアの講師になるための3つの手順について説明してみました。
- 手順1:社内勉強会の講師
- 手順2:社外勉強会のライトニングトーク(LT)
- 手順3:勉強会の講師(サブ講師もあり)
繰り返しになりますが、まずは小さくてよいのでチャレンジしてみることです!今回説明した手順を参考に、自分の付加価値を上げるため、社内勉強会からチャレンジしてみてください。