技術力には問題ないはずなのに、どうも思い通りの仕事ができていない人向けに、ITエンジニアが技術以外で必要な価値を上げる5つの方法について記事にしていきます!
1.周りと積極的にコミュニケーションをとる
付加価値を上げる方法としてその5まで上げましたが、もっとも大切で基本となる内容です。コミュニケーションがうまく取れれば、付加価値が50%以上UPすると考えてよいと思います。
仕事は、一人だけで完結することはなく、複数人で一緒に進めていくことになります。エンジニアは一人で仕事をこなしていく、というイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には、ほかのエンジニアや、非エンジニアの方(デザイナー、ディレクターなど)、お客様と、話をしながら同じ目的に向かって進んでいきます。
プロジェクトマネージャーやリーダー、メンバーの方と積極的にコミュニケーションをとることで、仕事を円滑に進めることができるようになります。ここでのポイントは、仕事のことだけではなく、パーソナルなことも織り交ぜると、お互いに親近感が湧いてくると思います。
特に、今後やりたい技術や役割など、自分のやりたいことをさりげなく話せると、近しい仕事を回してくれるかもしれません。
2.積極的に提案する、チャレンジする
この記事を読んでいる方は、日々勉強されている方が多いと思いますが、それらを実践できているでしょうか?SESの現場で、自分が勉強してきたことを実践し、ノウハウとするためにも、やりたいことを積極的に提案することをおすすめします。
仮に、提案して却下されたとしてもマイナスなことは何もなく、むしろ提案してくれたことについて感謝されることが多いと思います。
ただし、自分よがりな提案した場合は逆効果になります。ここでのポイントは「相手が楽になるような提案にする」ことです。
「楽になる」は言い換えると、
- 時間短縮につながる
- 手間が減る
- 面倒がなくなる
ということになります。
逆の立場で考えると、自分の仕事が楽になる(時間短縮につながる、手間が減る)のであれば、お願いしちゃいたいですよね。
3. トラブルで逃げない
ITの現場では、案件が炎上することはしばしばあります。突然の仕様変更、データ消失による力業の普及、品質が悪いためにテストが終わらない・・・など、枚挙にいとまがありません。
そんな中でも、逃げない人というのは、信頼され、感謝される存在になります。もちろん、体や心を壊す必要はないので、自分の限度を超えすぎて対応する必要はないです。自分の体を一番大切にしてください。
もし、心身ともに大丈夫であれば、トラブルから逃げずに、プロジェクトを終わらせるように積極的に取り組んでみてください。
- 何か解決策はないか?
- 終わらせるためには何をすればよいか?
- より効率的に終わらせるための方法はないか?
など、チームメンバーと一緒に考え、なんとかプロジェクトを終わらせることに尽力しましょう。プロジェクト終了後、振り返った時に自分がパワーアップしたことを実感できます。
トラブルから得る知識や経験は、何物にも代えられない財産になります。とは言いつつも、繰り返しになりますが、くれぐれも自分の体を第一に考えてくださいね。無理をしすぎて体を壊したら元も子もありませんので。
4. プロパーの新人を教育する
新しい現場に入ったとき、いろいろわからなすぎて苦労した経験はありませんか?現場のリーダーやプロパーが忙しく、ドキュメントを読んでおいて、自分で調べて、といわれ、わからないまま時間だけが過ぎていく・・・多くの現場ではこんな状況ではないでしょうか?
同じように、プロパーの新人さんも悩んでいることが多いと思います。目の前の仕事に追われ、教える時間はどうしても後回しになってしまします。
そこで、あなたの出番です。もちろん、自分の仕事こなしながらになり大変ですが、自分が持っているノウハウを惜しげもなく教えてあげましょう。これは、新人プロパーさんが喜ぶだけではなく、リーダーの方負担を下げることになりますので、評価が格段に上がります。
自分が思っている以上に、現場の方の教育を行うことは評価されます。自分の経歴書に、現場教育の実績を書くことで、
「この人に任せておけば、若手を育ててくれる上に、周りをうまく巻き込んで仕事をうまく進めてくれそう」
という安心感が生まれます。
なお、教えるノウハウは、技術スキルだけではなく(むしろ自分の努力で何とかなる可能性が高い)、案件の背景やシステムの仕様、現場のルールなど、非技術的な内容も対象となります。
5.非エンジニアリング部分で積極的に行動する
最後のポイントは、非エンジニアリング部分で積極的にサポートをする、です。あまり注目されていませんが、コスパのよい付加価値の上げ方だと思います。
以前、私も某通信会社の案件に携わっていたとき、その通信会社のお客様ともかかわる機会がありました。ある日「印刷用の紙(だったはず)を後で持ってきてほしい」と言われました。現場のプロパーの方もいたのですが、これはチャンス!と思い「私が持っていきます」と積極的に手を上げて持っていきました。
作業している居室からお客様の場所まで、建物が違うため、往復で10分程度かかります。普通に考えたら、プロジェクトメンバーの大半の人は、自分の仕事もあるし、だれか持って行ってくれないかな、という感情が生まれるのではないでしょうか?
でも、冷静に考えてみると、
- お客様:持ってきてくれてありがとう。
- プロジェクトメンバー:自分の時間が確保できた、ありがとう。
- 自分:10分だけで感謝された!
と、だれも損しない行動です。
ここでは「10分だけで」というのがポイントです。10分間だけ行動するだけ、リスクがほぼなく、みんなに感謝される、というメリットしかありません。
このように、非エンジニア領域でも、付加価値を上げることはできますので、経験の浅いエンジニアの方も積極的に行動しましょう。
まとめ
今回は、SESで自分の付加価値を上げる5つの方法をご紹介しました。
- その1:現場の人たちと積極的にコミュニケーションをとる
- その2:積極的に提案する、チャレンジする
- その3:トラブルで逃げない
- その4:プロパーの新人を教育する
- その5:非エンジニアリング部分で積極的にサポートする、提案する
SESの現場では、自分の時間を提供することで対価(お金)を得ることになります。成果物を納めないと対価が得られない請負開発と比べる、対価を得るためのリスクが低いとも言えます。
これは、良い面でもあり、悪い面でもあるわけですが、対価を得るためのリスクが少ない、という特性を生かして、入った現場で自分の付加価値を上げる行動をしてみませんか?
自分自身の付加価値を上げることで、給与が上がりやすくなり、より楽しい仕事ができるようになると思いますので、ぜひ実践してみてください。