年収をUPさせるために、手っ取り早く転職が思い浮かびます。特に、IT業界は人材不足と言われているので期待を持っている人もいるでしょう。瞬間的には転職で年収が上がるかもしれませんが、半年後に失敗した!と後悔する人もしばしばいます。この記事では、失敗しないで年収UPするについてお答えします。
年収UPだけを目的にした転職は失敗します!
転職の大きな目的の1つとして、年収UPが理由の人が多いでしょう。特にIT業界では、現時点(2021年現座)では、エンジニアが足りないといわれているため、転職すると給与が上がる傾向が多いようです。
しかし、短期で見ると年収UPし、満足感を得られるかもしれませんが、半年後、1年後には、上がった年収では満足がいかなってしまう新たな不満点が出てきてしまうかもしれません。また、会社から、年収に見合う実力がない、と判断されてしまうかもしれません。
以前、同じ職場で働いていた人が、まさにこの状況になってしまっていました。社長が昔から知っていて声をかけた、誰もが知っている某大手商社で働いていた、50歳の営業部長が転職してきました。社長からの期待を受け、十分な年収(と聞いていました)で意気揚々と業務を始めましたが、半年後、1年後と結果が残せず、退職してしましました。
話を聞くと、業務で今までの経験が十分に生かせなかったことがあげられました。新規事業で自社商品を販売し売り上げを上げていくというミッションでしたが、かかわった人たちが自社商品開発、販売と初めてだったこともあり、開発以外のすべての業務を丸投げされ、なかなかうまく進められなかったようです。
また、その時の会社は中小企業のソフトウェア開発会社で、ほぼすべてが開発者だったため、社内の文化が合わずに苦労していました。会社の規模も違うため、営業の仕方やお金の使い方など、社長と意見が合わないことが多かったようです。
結局のところ、期待通りの結果が残せず、年収が高かったことから、社長からも見放されてしまい、早々に会社を退職することになってしまいました。この方が、まさに「年収だけで転職を決めなければよかった」とおっしゃっていて、私にとってもとても深く心に刻まれた言葉でした。
転職の目的が本当に年収UPかをもう一度考えてみる
さて、少しネガティブな話から入ってしまいましたが、いまのような話は少なくないと思います。転職しよう、と決めたとき、本当の目的は何か、今一度考えてみてください。
本当の目的は、こんなことではありませんか?
- 仕事内容が嫌だから転職したい!
- 職場環境(上司、同僚)が嫌だから転職したい!
- スキルアップが望めない会社だから! など
このような理由の場合、転職しても結局すぐに嫌になって、また転職活動を始めてしまう、ということを繰り返してしまう可能性が高くなります。振り返ると、私もそういう時期がありました。
転職の面談で理由を話すことになりますが、自分なりにちゃんと会社で不満を解消するように努力した結果、難しいと判断したので、と言えると納得感も生まれるため、うまくいくケースが多くあるように思えます。
年収アップは転職以外の方法もあります。
さて、ここまで来ても「やっぱり年収UPしたいから転職するんだ!」という方、もう少しだけ考えてみてください。年収UPする方法は、転職だけではありません。例えば、こんな方法もあります。
- いまの会社で年収を上げる
- 副業で稼いで年収を上げる
- 独立(フリーランス)して年収を上げる
いまの会社で年収を上げる
周りの会社と比べてた給与水準にもよりますが、昇進などによる年収UPを狙ってみるのは、リスクが少ない方法の1つです。まずは、年収UPするにはどうすればよいかを、上司に聞いてみることをおすすめします。もし、昇進が近道の場合、会社のルールを確認してみてください。会社の規模にもよりますが、中小企業だと実績が必要で、大手企業だと実績+昇進試験の合格が昇進条件となることが多いようです。
副業で稼いで年収を上げる
また、副業で稼ぐ方法も1つの手かもしれません。政府の働き方改革により、副業を推奨しています。こちらも会社により副業OKか異なりますが、もしOKであれば、何かの副業を考えてみるのもありです。年収UPだけではなく、本業以外のキャリアの形成や、自分のやり仕事ことにチャレンジできるといったメリットもあります。
独立(フリーランス)して年収を上げる
さらに、年収UPに加えて、もっと自由な時間を増やしたい、仕事を選びたい、ということであれば、独立する(フリーランスになる)ことも考えられます。転職よりも継続的に年収を上げることに対してはハードルが上がりますので、より慎重に選択することになりますが、検討の1つに入れてみるのはよいかもしれません。
まとめ
今回は、年収UPだけを目的にした転職は失敗します!を書いてみました。年収UPだけであれば、転職意外にも方法があります。転職の目的が本当に年収UPなのか?本当はほかの目的がないかをもう一度考えてみてください。
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